「ま~る」(旧「NPO配りの会」)犯罪を経験した当事者と支援者でつくる自助グループ

ま~る(旧「配りの会」)は、刑務所出所者など犯罪を経験した当事者と、産業カウンセラー、家族相談士、精神保健福祉士、社会福祉士、弁護士などでつくる、自助グループ活動を行っているNPOです。2011年設立、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。

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大学の授業に参加してきました。

大学の授業に参加してきました。

          シャンプー

 昨日の夜、ひろちゃんからメールが入りました。

 「明日、●●大学よろしくお願いします。」

 「えーーーーーーーーー?(´゚д゚`)」

 

 ということで、急遽、ひろちゃん(小竹広子弁護士)と大学に出向き、社会福祉士を目指す学

生さんの前で、急遽自分の体験談を話すことになりました。

 

 最寄り駅からスクールバスでキャンパスまで学生さんと移動。

 はるか昔、自分も学生の頃はスクールバスで通学していたな-と、思い出していました。

 

 【逮捕前の昔のこと】


 成人式を過ごした幼馴染と、また会えると思っていました。

 

 【服役中のこと】

 

 辛さを紛らわすため、やんちゃなことばかりしていました。

 びっしり文字を書いた紙つぶてを、部屋の窓に投げ入れて文通しました。

 

 懲罰中は、部屋の壁にクロスワードパズルを貼り付けて眺めていました。

 誕生日を迎えるヤツには、菓子を与えて祝いました。

 

 【出所直後の出来事】

 世代が代わるほどの時を経ていて浦島太郎でした。

 

 身分証明書がないからsuicaが購入できないと思っていました。

 

 信号がLEDに変わっていて驚きました。

 受刑中にずっと食べれなかった食材のリストを作り、一つ一つ味わって食べました(いちじく、もろへいや、ホヤなど)。

 【最近の出来事】

 街をゆく人の面影で思い出すのは、刑務所で中の良かった人の顔です。

 その人達も、自分にとってかけがえのない出会いでした。

 

 【今日の講義は】

 30分程度の時間を頂きモノローグです。

 過去を振り返り、未来を憂い、それでも今いるこの場この時の特殊さに感謝を覚えます。


 ひろちゃんも30分話をし、残る30分は生徒からの質疑応答でした。

 
最後に思ったことは、

 「学生さんたち、規格外の服役経験者でスマネエ。」

 もっとマトモで従順な、無難に授業の教材となる受刑者もいただろうにねぇ。
 
 スマネエ スマネエ。

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| 活動報告 | 15:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今日は、最初は40分ほどひろこさんと私の二人だけでした。
刑務所から出てきた方に関して、「精神障害者」だったり、「生活保護」を受けたりするとそれぞれの支援に繋がれるけれど、「犯罪をおかしてしまった」という部分に関しての支援は少ないのではないか、
支援者側が、支援を必要としている方を条件を付けて切り分けるのではなくて、支援者の方が横のつながりをもって幅広い支援ができるようにしていく必要があるのではないか・・・・というようなおしゃべりになりました。

シャンプーさんがきてからは、ひろこさんの持ってきてくださった「ゲシュタルトカード(?)」をちょっとやりました。
前々回は、タロットカードだったのですが、こちらのカードも面白かったです。

おやつは、ひろこさんの豆おかき、チョコレート、シャンプーさんのシナモンかけお芋等、潤沢でした。

あやさん

| 活動報告 | 18:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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回復共同体「ま~る」

ま~る(旧「配りの会」)は、刑務所出所者など犯罪を経験した当事者と、産業カウンセラー、家族相談士、精神保健福祉士、社会福祉士、弁護士などでつくる、自助グループ活動を行っているNPOです。2011年設立、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。

新名称: 回復共同体「ま~る」 2014年8月より
旧名称: 特定非営利活動法人「配りの会」 2011年11月

■「ま〜る」の原則はこちらです。
■公式ホームページはこちらです。
■支援を必要とされる方はこちらをご覧ください。
■「治療共同体アミティからのレポート - 犯罪と薬物依存からの人間性回復」を購入されたい方はこちらをご覧ください。
■ヨガ教室にご興味がある方はこちらをご覧ください。
■現在ロゴ等、変更手続き中!

kubarinokai_logo_small.jpg

↓これになるのかしら?小竹広子さん作
だれか、すてきなロゴ作ってくださーい。

marl logo

■「ま~る」は、社会へ戻る方々を応援しています。

「犯罪者」と話をしたことがありますか。
血も涙もない人非人でしょうか。
嫌な人でしょうか。困った人でしょうか。
産まれたころは、どんな赤ちゃんだったでしょうか。
子どものころは、どんなことに悩み、どんな夢を持っていたのでしょうか。

過ちを犯してしまった人たちは、ごくふつうの人間です。
環境、出会い、特性など様々な条件の中で、たまたま適切でない行動パターンを身につけてしまった人たちです。
誰もが、再び過ちを犯さないための生き方を、学んでいくことができます。
配りの会は、刑務所出所者/回復者と支援者でつくる自助グループとして、社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。

刑務所出所者/回復者のメンバーが、大学の授業や講演会などに伺って、刑務所と社会復帰についてお話しいたします。
☆刑務所の生活はどんな感じ?
☆どうして再犯するひとが多いの?
など様々な疑問にお答えします。罪を犯したひとを知っていただく契機になれば幸いです。

■「出所後に感じたこと」

出所後、驚いたこと、困ったこと、嬉しかったことはなんですか?という質問に、こちらの記事の中で出所者が答えています。

■会員募集!!!

「ま~る」(旧「配りの会」)では、活動に賛同してくださる会員を募集しています。
1. まずは、このブログのメールフォームでお知らせくださいませ コチラ→ 

2. その後、こちらのフォームによりお申し込み後、入会金・年会費1年分を下記の口座にお振り込みください。
正会員 (個人・団体) 入会金 2000 円 年会費 3000 円
賛助会員(個人・団体) 入会金 3000 円 年会費 10000 円
三井住友銀行 鶴見 支店 普通口座
口座番号: 7144125 特定非営利活動法人 配りの会


ご寄付も随時歓迎しております。上記口座にお振り込みください。

■治療共同体/回復共同体について(小竹広子さん寄稿)

家族や社会との関係を交えながら、分かりやすくこちらで説明しています。

| 「ま~る」について | 23:14 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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支援を必要とする方へ

「ま~る」活動報告のブログです。ま~る(旧特定非営利団体「配りの会」)は、犯罪を経験した当事者と支援者でつくる自助グループとして、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。2011年設立、刑務所経験者、弁護士、産業カウンセラーなども参加しています。

◆ おしゃべり会
犯罪を経験した当事者が社会の中でぶつかる課題を相談したり、気軽に話し合う場として、新たな仲間との絆づくり、社会とのつながりづくりの場を提供します。
また、様々なワークを通じて、感情の扱い方を学び、本来持っている幸せに生きる力を獲得しなおし、犯罪を犯さないで心地よく居られる状態をつくっていきます。

◆出所者のサポート
刑務所から出所して行き場がない方で、東京周辺に帰住予定の方は、ご相談ください。ご事情に応じて、生活保護申請のサポート等を行います。

◆カウンセリング等
個別のカウンセリングや家族との関係調整等をとおして、社会へのソフトランディングをはかります。

*支援を必要とされる方・関係者の方はホームページよりお問い合わせください。

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| 「ま~る」について | 20:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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活動原則

「ま~る」の原則

marl logo

私たちは、人間は本来、自分に必要なことに自ら気づき、選択し、行動し、幸せになる能力を持っている、尊い存在であることを信じます。

犯罪と薬物依存の多くは、様々な「生きづらさ」から生じています。「生きづらさ」の原因となりうる問題は、虐待、貧困、失業、各種の障がい、災害、病気、その他のストレスなど多数あります。こうした問題を抱えていても、対人関係能力に問題がない場合は、多くの場合、犯罪や薬物でない対処を選ぶことが可能です。他方で犯罪や薬物依存に至る人の多くは、根本的な「生きづらさ」として対人関係の問題を抱えています。自己肯定感が低い、自己の感情を抑圧する、他者を信頼できない、他者との間で適切な感情的関わりを持つことができない、そのために良い人間関係を構築できないという、こころの問題が隠れています。

「ま~る」は、自分の感情に気づき、表現し、それが他者から受け入れられるという経験を通じて、本来持っている人とつながる力を取り戻すための自助グループです。私たちは、ありのままの感情を安全に表現することを学び、そのようにしても、そのひとの存在が否定されることのない、安全・安心な場を提供すべく努力します。また、メンバーは、自身のあり方を見せることを通じて、互いに他のメンバーの良きモデルとなります。

自分の感情に気づき、安全・安心な場を提供するため、私たちは、お互いに以下のルールに配慮します。

1 自分と他人は違うことを認める。
2 外部基準ではなく、自分の中で起きていることを語る。
3 他者について良いと感じたことを相手に伝える。
4 他者について悪いと感じたことを相手に伝えるときは、アイメッセージで(「私」
を主語にして、自分に起きていることとして)伝える。


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| 「ま~る」について | 21:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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冊子販売 治療共同体(セラピューティック・コミュニティ)アミティからのレポート

「治療共同体(セラピューティックコミュニティ)アミティからのレポート-犯罪と薬物依存からの人間性回復」は、米国の「Amity Foundation/アミティ・ファウンデーション」が持つアリゾナ州のツーソン/Tucsonの「犯罪者更生施設」「Circle Tree Ranch/サークル・ツリー・ランチ」での、一ヶ月間の研修の記録を冊子にしたものです。

このボタンは画像のみの情報です(^.^;) ご購入希望の方はコチラをクリック。
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■DLmarkeのサイトからダウンロード版が購入できます。(DLmarketは、2006年11月にオープンした、デジタルコンテンツを自由に売買できるダウンロード販売専門のマーケットプレイスです。)

■PDFデータではなく印刷物をご希望の方は500円+送料でお分けしますのでお知らせください。目次やあとがきなどはこちらからご覧になれます。

『治療共同体(セラピューティック・コミュニティ)
アミティからのレポート
~犯罪と薬物依存からの人間性回復』


ダウンロード版  540円(税込)

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販売者情報 NPO法人ま~る理事小竹広子

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詳細情報 

刑務所出所者の自助グループ、「ま~る」の役員で弁護士&カウンセラーです。
「治療共同体=Therapeutic Community」を日本につくりたいと思って活動しています。

ホームページ http://kubari.jimdo.com/
ブログ http://kubarinokai.blog.fc2.com/
主な活動地域 東京

商品説明

2013年8月に、アミティ財団の治療共同体「サークルトゥリー牧場」に滞在し、犯罪や薬物依存からの回復を目指す入所者と共に、プログラムに参加させてもらいました。
NPO法人「配りの会」(現在は「ま~る」に名称変更)のメンバー3人で計画しての滞在でした。
滞在してみての実感ですが、治療共同体は、再犯防止に確実に効果があると感じました。再犯防止というだけにとどまらず、人間性を根本的に変革し、猜疑心と怒りに満ち、不安でいらだった人を、満ち足りて穏やかで誰もが好きになるような人へと変え、人が誰でも持っている本来の美しさを発揮できるようにするのです。
日本では、犯罪や薬物依存にどのように対処してゆけばよいのか、再犯防止はどうしたら達成できるのか、有効な答えが見つからないまま、厳罰化だけが進行し、刑務所内でのプログラムもまだまだ発展途上です。
治療共同体を紹介し、日本でも刑事司法のシステムに取り入れて頂きたいと願って、このレポートを作成しました。
商品詳細販売者情報

商品ID 301433
ファイル形式 pdf
ファイルサイズ 48.93MB
商品ファイル名 amityreport.pdf
商品登録日 2015/03/12

| 「ま~る」について | 12:31 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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お知らせ「おしゃべり会」2017年


「ま~る」主催
社会復帰おしゃべり会
2017年の予定

保釈中の方、保護観察中の方、刑務所経験者等の参加を歓迎します!

刑事施設等から社会復帰を果たそうとしている方には、自分の過去を隠さなくてはならないというストレスや、他人に対する気後れ,支えてくれる人がいないという孤独感がつきまといます。私たちは、互いに過去を受け入れた上で、本音で交流する自助グループとして、おしゃべり会を開催しています。人間性の回復を目指して、楽しくお話ししてみませんか。

いらっしゃる際には、必ず事前にご連絡下さい。
kubari(at)officesoula.com (atを@に替えてください)


◆ 日程 *直前の変更の可能性もございます。参加する前日に再度ご確認ください。

2017/1/18(水)9:00-18:00「ゲシュタルト療法」特別ワークショップ 済
2017/1/27(金)18:30-21:00 会員のみ
2017/2/8(水)18:30-21:00「おしゃべり会」@杉並区
2017/2/22(水)18:30-21:00「おしゃべり会」@杉並区
2017/3/10(金)18:30-21:00「おしゃべり会」@杉並区
2017/3/22(水)18:30-21:00「おしゃべり会」@杉並区
2017/4/4(火)9:30-14:30「ゲシュタルト療法」特別ワークショップ@都内
2017/4/16(日)18:30-21:00「おしゃべり会」@杉並区
2017/4/22(土)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/5/31(水)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/6/30(金)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/7/6(木)9:45-17:00「ゲシュタルト療法」特別ワークショップ@オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟和室
*特別ワークショップは、当事者の方は無料。それ以外の方も、有料でオブザーバーとして参加できます。
2017/7/11(火)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/7/26(水)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/8/4(金)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区
2017/8/22(火)18:30-21:00「おしゃべり会」@新宿区

◆ 参加費 : 無料
◆ 場所 : 都内 ご連絡いただいた方にお知らせします。

◆ 安心して参加いただくために

・実名を名乗る必要はありません。ニックネームで呼び合います。
・薬物やアルコールの影響下にある方は参加できません。
・この場で話したこと、聞いたことは、お互い他に持ち出さないようにしましょう。

◆ プログラム内容

参加を希望される方は、メールでお気軽にご連絡ください。
ここは「生きにくさ」を抱える人々が集まり、自分のことを語る場です。
自由におしゃべりをしたり、瞑想して心を静かにする時間を取ったりします。
また、心理療法のひとつであるゲシュタルト療法(自分の身体感覚や感情、気になることや未解決の問題などに焦点を当て、自分自身に気づきを向け、今ここでの体験を通じて完結し、統合していく作業)などを使い、自分自身に取り組むワークも取り入れます。

◆ ま~る(旧「配りの会」)は

刑務所出所者など犯罪を経験した当事者と、産業カウンセラー、家族相談士、精神保健福祉士、社会福祉士、弁護士などでつくる、自助グループ活動を行っているNPOです。2011年設立、刑務所から社会へ戻る方に寄り添う活動をしています。

回復共同体「ま~る」
ウェブ: http://kubari.jimdo.com/
ブログ: http://kubarinokai/blog.fc2.com/

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↑会のメンバー、スッチーの手作りだよーーー(^_^)

| 活動報告 | 15:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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おしゃべり会3/22 感想

2017年3月22日おしゃべり会
                   シャンプー

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今日のおしゃべり会、アヤさんが入ってくるなり
「看板がないですよ。」
という。

場所を非公開にはしているが、参加者がわかりやすいようにシャンプーのかわいいイラスト付きでホワイトボードの看板は出していたはず。

どういうことかと表の看板を見ると、隣を使う「○○研究会」に上書きされていた。

隣の部屋のご年配に事情を話したら、
「前の人が消し忘れたのかと思った。」
という事情発覚。


ま、今後、高齢化社会もあって、こういうことは増えていくだろうから怒らない。
いずれ自分も高齢者である。
間違いは誰にでもある。


他者受容の寛容さは突然試されるのだ!

| 活動報告 | 08:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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おしゃべり会3/10 感想

けいすけ 感想

2回目のお邪魔です。人見知りが少し和らいだのか、四角い心の角が取れたみたい。続けざまに来ていいのかなと思いつつ、お話が聴きたかったので来てしまった。

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今回、印象的だったのはゲシュタルト療法というワークだ。どういう療法なのか戸惑いつつ、言われるままにやってみた。
最初は「外で起きていること」「体で感じていること」「心で思っていること」をそれぞれ言葉にしてみた。次は、体の違和感を言葉にして、その違和感と対話を試みた。最後に、座布団を用いて、人間関係のお悩みの解消を試みた。最後のワークはメンバーの一人に焦点を当てたものだった。
やっているうちに「これは面白い」と思った。感覚と認識と思考を整理するもの。地に足をつけた思考を図るもの。自分が今ここにいるという感覚を取り戻すもの。いろいろな形容の仕方を思いつくが、考えばかりに集中して、嫌なことを思い出したり、怒りが湧いてきたり、自分を否定したり、それで物事に手がつかなくなったりする人にはピッタリだと感じた。これらがゲシュタルト療法の効果なのかは分からないが、時間があれば勉強してみたいと思った。
会の終了後、別れ際にメンバーとハグをした。ハグは遊離している自分が引き戻される感覚がして嫌いじゃない。今ここに生きているという感覚がする。そう考えると、さっきのワークの続きにも思えた。
また、お邪魔することがあると思いますが、よろしくお願いします!

| 活動報告 | 06:31 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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累犯刑務所を出入り禁止とされました。

「累犯刑務所を出入り禁止とされました。」

                   シャンプー


 前回に続き、累犯刑務所に行ってきました。

 今回は単独で累犯刑務所へ参加です。 
 
合計2時間のプログラムのうち、1時間目は前回と同じスマープ(SMARPP)、Serigaya Methamphetamine Relapse Prevention Program:せりがや覚せい剤依存再発防止プログラム)です。
 「第6回目 あなたの中にある引き金について」
という表題で、「内的な引き金」について話し合いました。

 私は、お酒だろうが、覚醒剤だろうが、自分の問題の置き換えてその感情の取り扱いを考えます。だから、スマープは覚せい剤に限らず、感情のコントロール全般に使えるプログラムです。
 依存症者に有名な言葉に「HALT(ハルト)」というのがあります。
 HUNGRY(空腹)、ANGRY(怒り)、LONELY(孤独)、TIRED(疲労)があると危機的状態になりやすいということです。
 危機的状態になると、薬物使用、飲酒、過食、拒食、窃盗、自傷、自殺、犯罪などに至りやすくなります。
 
 さて、難しい説明よりも、その場で起きたことを少々。

 最初の設問があり、
「どんなときにあなたは怒りますか?」
 と聞かれ、それぞれの受刑者が答えます。
「電車で足を踏まれたとき。」
「妻が浮気していたとき。」
「夜中に報知機を出しても刑務官が素通りしたとき。」
などなど、
「あー、あるある。」
という相槌ができるような言葉が出てきたのですが、私の隣の方が、
「怒ったこと? ないなー。 んー、ない。」
と言っていました。

 私はその人が
「怒ること」
は、
「短気な人のする浅はかな表現」
と思っているように思いました。
 彼等は日々、刑務所で静かに暮らしていて、怒りを必要としないかもしれません。
 刑務所の静謐な時間が、平坦で安定した生活をもたらしているように思いました。
 そんな受刑生活が、怒ることを忘れさせたのかもしれません。
 怒ることを思い出せなくなる、感情の出し方すら忘れているようで、悲しい気持ちになりました。

 そして、ふと受刑生活を振り返ります。
 まず、刑務官を「先生」と呼ぶこと。
 自分が服従する姿勢です。
 呼びやすくはあるけど、それが日常の刑務所の空間です。
 看守が受刑者を管理する社会です。
 
 さて、2時間目は「釈放前の教育(通称 シャクゼン)」の一環で、30分の自由に使っていい時間をいただき、質疑応答で自分の体験を話してきました。
 その経験の中で、私の職業(秘密(∩_∩))に質問が偏り始めたのです。
「国家資格ですか?」
「何日かかりますか?」
「どこで受けられますか?」

 これは、私の経験の話ではなく、誰もが調べればわかる答えがあります。
 こういった目先の質問のみでこの時間を終えては勿体無いので一旦仕切り直しです。
 
同じ刑務所を出て、再犯に至る人はどういう道を辿ったか、それからどうやって身を守って今まで生活してきたかを話してきました。
 今回の、職業について矢継ぎ早に質問をする人は、発達障害がある人のように思いました。
 しかし、しばらく経って考え直すと、私自身がそうであったように、「拘禁反応」に過ぎないのではと思いました。
 その受刑者にとってみれば、限られた時間の中でしか会話が許されない生活ゆえ、話せる機会に沢山話したいという思いが先立っているようでした。
 これに限らず、何年も続く受刑生活が、社会で暮らしていたルールを削ぎ落とし、受刑者としての暮らしに置き換わっていくのです。
 「刑務官と目を合わせてはいけない。」
 「作業中は交談禁止。」
 「手紙は一日一通以上発信できない。」
 「タオルを肩にかけてはいけない。」
 刑務所には、一般の方が想像できない多種多様な制限があります。
 この、入所時に起きたカルチャーショックが、日を追うごとに慣れて、常識へと置き換わっていきます。
 
 今日の話で私が一番に伝えたかったことは、出所に際し、まずは
「リハビリが必要」
ということに尽きます。
 世間から離れていたにも関わらず、前科を隠し、就職し、普通の社会人に戻ること。
 これは難しいことでした。履歴書の書き方、税務申告など、社会人経験が少ない分、今でも苦手なことがあります。
 受刑中の方も、それを自覚し、自分の苦手なことを把握して乗り越えていってほしいと切に願いました。

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 さて、前置きが長ーーくなりましたが、表題にある累犯刑務所を出入り禁止とされた件です。

 初回訪問後に、刑務所内の職員食堂で食事をしていたら、遠巻きに私が元いた刑務所の職員が、同じ場にいたそうです。
 私自身、それには気が付きませんでした。
 ただ、刑務官のびっくりした姿もわかります。

 懲罰を30回ほど繰り返し、看守のことを「先生」と呼ばない。  
 稼いだお金は全く貯めることなく、雑誌や手紙の費用にしていく。
 身元引受を断り、仮釈放もいらないと言う。

 全く刑務所内の処遇に服従しなかった逆模範囚の私です。

 でも、この結果、「面白い!」と受け入れています。

 私は、彼等の定義する「不良受刑者」であるところ、再犯で刑務所に入っていないです。
 これは、ま~るを始めとする多くのTC(therapeutic community)に参加しているからにほかなりません。
 良き仲間に、良き教えを受けて、己を成長させれることに喜びを感じること。
 
 これが回復の秘訣だと思います。

 今回訪れた刑務所には、私はもう入れなくても、別の仲間があとに続くことと思うのです。

 ここまで私を導いてくれた多くの方たちだけでなく、私を出入り禁止にした元いた刑務所の職員にも深く感謝しています。

| 活動報告 | 17:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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